岩本ナオ先生・オススメまんが1

小さい頃からマンガを読むのが好きです。昔に比べてだんだん読む量も減りましたし、偏りもありますがマンガを読むのをやめる日は一生来ないんじゃないかなと思っています。

そんな私が今読んでいるのは


これです!!!面白い。

岩本ナオ先生

岩本ナオ先生の御本はいくつか読んできましたが、どれも面白く、そしてこの作品もとても面白いです。

ほんわりした絵柄は一見派手さはないように思えますが、そのびっくりするほど丁寧に描かれる絵柄にすぐに引き込まれます。繊細で丁寧で絵をかくのがすごく好きな人なんだろうな…と私は勝手に思っています。優しい色使いの中、絵柄も色も独創的でカッコ良さを感じます。

全くもってレベチ(レベルが違うという意味です)な話ですが、私もごくたまに絵を描くのですが(マンガ絵という系統のものです)、描くのが好きな人が丁寧に楽しく描くと絵はこういう風になんだなぁと感動するほどです。

しかしですね、岩本先生のマンガの魅力は絵柄だけではないのです。物語の作り方や世界観、キャラクター、ストーリー、風景も心理描写もすごくいい。私の語彙のなさのせいですごくいい、という表現しかできませんがすごくいいんです。心を掴まれるようなシーンがいくつも出てきますし、キャラクターたちの考え方に学んだり心を打たれることがあります。私はこの作品に出会えてよかったと感じていつも誰かにお勧めしたくなります。

岩本先生の構成の中には主役たちの周りにいる個性的なキャラクターにも魅力があります。見た目が結構あれ?という感じのキャラクターがいたとしても大概その違和感はすぐになくなるという不思議なマジックがあります。そして岩本先生の作品を読んでいると「美しい」とはどういうことかもよく考えさせられます。

人であれば見た目の美しさだけにとらわれず、心の清らかさや志の強さ、誰にとって何が魅力なのか、そういったものを十把一絡げにすることなく描いている部分も凄く私の好きなところです。

田舎や町の設定や風景もすごく魅力的です。いわゆる現代版の田舎であってもファンタジー世界の地方や街であっても、こんな場所があるんだな、へぇこんな仕組みがあるんだ、なるほどの特産物だなど、本当にそこに存在している感覚を持つことができ、読み手としては非常にわくわくします。

今回、マロニエ王国の七人の騎士の世界では私は最初にキャラクターたちの「名前」に驚かされました。何でその名前をキャラクターの名前にしようと思いついたんだろう??

常識をぶち壊すその感じ…すごく好きです。

この作品は2022年1月現在まだ連載中です。2021年12月に6巻が発売されました。まだまだ先が楽しみです。

浦沢直樹先生の漫勉に岩本ナオ先生が出た時はきちんと録画もしてテレビに向かいました。岩本先生の書いてるシーン、お仕事場、猫ちゃん、漫勉…本当にいい番組ですよね。浦沢先生の解説や視点も面白くてシリーズがずっと続いてほしいと願っています。

完結しているオススメ

連載中のものは少し手が出しにくい気持ちがよくわかる私としては、岩本先生の本をぜひ多くの方に読んで頂きたいので、ついでに完結済みのおすすめもご紹介します。


電子版のリンクを貼りました。今は結構電子で読まれるのが好きな方も多いと思います。私は電子も読みますがお気に入りはついつい紙で手元に置きたいと思ってしまう派です。なので岩本先生の本はみんな紙の本で持っています。でも便利ですよね、スマホでいつでも読める電子書籍。(私はほぼマンガしか読んでいませんが)

こちらは連載が完結していて、全12巻となっています。

2010年第55回小学館漫画賞女向け部門を受賞されている作品で、当時は本屋さんでずらりと平積みされているのをよく見かけました。それをきっかけに岩本先生の作品と出会ったという人も多いのではないかと思います。女子高生が主人公のお話ではありますが、岩本先生の世界観満載の面白い作品です。なにせ天狗の子、ですから。


こちらも電子版のリンクを貼りました。長い作品はちょっと…と言う方もいるでしょう。わかります。面白く感じるのが最初からとは限りません。では一体どれくらい読み進めればいいのか、お金もかかるし、となる気持ちわかります。でしたらこれ!絶対これ!

1冊で完結します!「このマンガがすごい!2017」オンナ編1位受賞作品です。このマンガがすごい!の賞に信頼を寄せてしまう私ですが、もともと岩本先生のファンなので買うのに関係なかったです。そして単行本を持っているのですぐに気が付きますが少女漫画の単行本としては少し厚みがあります。(嬉しい)

これは読んですぐ震えたのですぐに友人に勧めました。1冊なのでお勧めしやすいです。岩本作品に初めて触れるのにすごく良い入り口になる作品なんじゃないかと思います。なんていうかすごく良いんです。好きなんです。

私はマンガを読むのがすごく好きですが、ジャンル問わず読むわけでもなく知識が広い訳でもありません。解説が出来るわけでもないし、プレゼンが上手なわけでもありません。ただマンガを時々読んで、自分の好きと言う感覚に出会えるのを楽しみにしている人間です。そんな私のおすすめではありますが、岩本先生の作品が素晴らしいというのは間違いないので、何か面白いマンガ読みたいなと思っている方には是非出会って頂きたいと思いおすすめします。

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