アラフォーで運転免許取得

タイトルどおりですが、アラフォーで普通自動車の運転免許証を取得しました。

この年まで運転免許証を取ってこなかった理由はいくつかありますが、自分の性格をなんとなくわかっていたからというのが大きいです。焦ったりパニックになる時がある、地図を見るのが苦手で道を覚えるのも苦手、絶対事故ると思っていたからです。今でもその考えはなくなってはいませんが、それでも運転免許証を取得しました。

結果を言うと、行動範囲が広がりとっても便利!という利点が大きかったのですが、焦らない、慌てないを常に気を付けるようには意識しています。(それでも事故はおきると思うので運転は気が抜けません)

免許取得のきっかけはこの年になるとやはり家族が高齢化してきたということがあります。

祖母はもちろん、両親もなかなかいい年です。病気をしたり怪我をしたり入院したりが続いた頃から、いざという時に私が運転できたほうが良いと考えるようになりました。役所、駅、病院、銀行、買い出し、すぐそばに何もかも揃っているわけではないし、元気じゃないと行くのも大変です。車を使うことで時短になったり、ストレスや身体の負担の軽減になることもあります。そういう心配や不安が免許を取り運転できるようになったことで少なくなくなりました。

あと大きかったのは自動車学校に通ったことです。日本では自動車の免許を取るのに自動車学校に通うのが普通だと思いますが、それにならって私も自動車学校へ通いました。

比較的家の近所に自動車学校があったので、通おうと思えば本当はどのタイミングでだって通えたのですが、私が通い始めたのはアラフォーになってからです。通っている間同世代の仲間は見当たりませんでした。というか、先生たちの方が若かったくらいです。緊張しながら申込みに行って、学校に通いました。緊張しいなので最後まで緊張したままでした。

私の自動車学校生活はすごく順調という感じではありませんでした。といっても学校の仕組みや授業には何も問題はなかったです。担当制を取ってくれている学校だったので、基本的には乗車の授業は同じ先生が付いてくださり前回のことや私の運転について理解を持って頂けていたと感じました。

ただ私自身が運転時に緊張するので毎回緊張が解けるころにはだいたい授業が後半になっているということがあり、いっぱいいっぱいで運転を楽しいとは思う余裕はなかったです。学科・乗車の授業を受け、講習やテストも受ける。仕事をしているとなかなか思うように行きませんでした。取りたい授業がいいタイミングでなかったり、仕事後の乗車は暗い時間が多かったり、学習したことがなかなか覚えられなかったり。

最初のテストもかなり間違っていましたし、仮免は実技で不合格を取ってしまいました。ものすごく緊張していたのですが、それは理由にはなりません。危険運転に当たる項目で不合格になったことは自覚しています。担当の先生にたくさんご迷惑をおかけし、妙齢の学生相手にとても配慮して頂いて指導して頂きました。

そもそも私は昔から勉強が出来る方ではなく、受験もうまくいったことがありません。能力もありますが、努力に対してひたむきになれないというところがあるせいです。すぐに気が反れて集中できなくなるし、物覚えも良い方ではありません。わかっているのにちゃんとがんばらないナマケモノでもあります。出来うる最大限の努力をした!と言える経験が少ない人間です。学生時代に勉強や運動、部活なんかに熱中して目標目指してやった!ということもあまりなく…だからといってやる気や興味がないということはないのです。やることが中途半端なんです。

仮免に落ちた時は、運転中パニックになった自分にショックを受けた反面やっぱりな、と思う部分もありました。その後受ける予定だった学科試験も今思うと受からなかったかもしれません。頭の中で運転のシュミレーションをし、試験勉強をし直し、その後、再度仮免を受け、実技・学科共に合格しました。ちょっと痛い目を見ないとちゃんとがんばれない良くないところがあるなと思いました。こまったもんです。

なんやかんやと半年通って自動車学校を卒業し、自動車免許を取得する試験も合格しました。アラフォーの私が身分証を示す際に黄緑色?グリーン?のラインの免許証を出すと「お」と、反応を頂く時もあります。そう言えば運転免許証をとったことで身分証の提示がしやすくなりました。今までは2種類の証明の何かを見せなければならないケースが多かったので、これも免許証を取ってよかったです。

自動車学校時代の思い出はまた別に語りたいと思いますが、アラフォーの私が達成できた最初の出来事は運転免許証の取得だと思います。取る前と取る為に学校に通った期間、そして取ってからの生活を全て大人として経験してきたということは私にとっては非常に大きな学びとなりました。早ければ早いほど今の便利な生活があったとは思いますが、そうじゃなかったから知れたこともあったなと感じます。

運転できることが当たり前じゃないし、車で移動できることが当たり前じゃないし、免許証があるということが当たり前じゃないし、そして保険のこと、事故の怖さ、トラブル、交通ルールなんかについて大人になって学ぶことは私にとってはとてもいい機会だったと思います。

今も気を緩めることはもちろんできませんが、運転を楽しく感じるようになってきました。友達や家族と自分のいいタイミングで出かけられたり帰って来れたりするのも便利ですし、足を怪我した姉の送迎が出来たこと、祖母の用事に車を気軽に出せることも本当に取ってよかったなと感じています。

若い頃やアラフォーになる前に取った方がもう少しスムーズに取れたと思います。同世代のみんなは私より20年近く前に免許証を取っています。私は人よりも20年近く遅いのです。でもだからこそ知れたことや感じられることもあったなと思います。アラフォーで新しいことを経験するのも良いものです。

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