年賀状を書かない

年末が近づくと年賀状の話題が増えてきます。年賀状のCMなんかが流れ始めると12月だなぁと感じます。年賀状のCMってだいたいとてもいい感じですよね。繋がっている何かを大切にしようみたいなそんなのが多いかと思うのですが、だいたいいいなと思うCMになっている記憶があります。

テーマの通りに私はもう結構な間年賀状を書いていません。年賀状のシステムに対して思うところがある!とかそういうのがあるわけでなく、ただただ私個人の中の問題です。

たしか社会人ちょっとくらいまでは、年賀状書いていたように思います。昔は年賀状が届くと単純に嬉しかったです。お正月と言えばこれだなと思いましたし、高校生の頃は冬休みのアルバイトで郵便局の年賀状仕訳をしていたこともあります。(年末年始の郵便局のバイトのことをゆうメイトって言っていた記憶があります)

年賀状の画像やコメントを考えるのも楽しいと思います。しなければいけないというしがらみがなければ日本の良いシステムだなと私は思います。用がなくても連絡を取って良いし、返事が来なくてもまぁそんなもんなのが年賀状です。もしかしたらそれをきっかけに久々にコミュニケーションを取れるかもしれませんしね。

私は計画通りに物事を進めるのが苦手です。ただの怠け者と言われればそれまでなのですが、どうにも苦手なのです。なので毎年間に合わないわけです、お正月前までに年賀状を投函するということができないのです。年末が近づくにつれてざわざわする気持ちはあるのにできないのです。

ただの意味のないこだわり

私は自分で絵を描く趣味があるので、できたら手作りをしたい気持ちがあります。私が書いたんだーって感じの年賀状を作りたくなってしまうんです。印刷された年賀状に短くたった一行書くくらいなら出したくないと思ってしまうのです。なんとなくで、全力で取り組むことも出来ない、習慣というだけの年賀状ならやりたくないと思ったのです。でも人から貰うのはそんな年賀状でいいんです。”やっほー!元気?”しか書いていない年賀状であっても、そのやっほー!元気?に「元気だよ~」と年賀状を見ながら応えるくらいです。一言くれただけでも嬉しいなぁと思うのです。

じゃあ私が一言書いただけの年賀状だって受け取った人はそう思う思ってくれるのでは?とは思います。本当に。だからこれは私の中だけの問題なのです。

絵を描く人は、真っ白なスペースに何かを書いていいよと言われたら一言書いて終ることは少ないんじゃないかと思います。白いスペースがあるなら何かを描いて埋めたいな、と。思っちゃうんですよね。

できもしないのに無意味なこだわりだね。本当にこれです。でもここから抜けれないのです。なのに計画通りに物事を進められず、結局できないことを繰り返す。これがいやなので私は年賀状を書かない人になりました。友達にはじわじわ伝え、疎遠な方には申し訳ないですが返信しないという方向で時が経ちました。もう10年以上は経ったんじゃないかと思います。結果、今年は確か…10枚も来なかったと思います。なのでやめたのはアラサーの頃ですね。

慣例がなかったからできた

これは職場の話ではありますが、私の職場では年賀状もお中元・お歳暮もバレンタインの習慣もありません。近年ではこういうのが無くなってくるのが当たり前ですが、私が社会人になった頃はあるのが普通という職場は多かったんじゃないでしょうか。私の姉は勤め先の上の役職者の方たち以外の年賀状に「今年で最後にします」とついに書いたらしいです。

今までやってきたことで、他人が関わっていることをやめるというのは少し勇気がいるものですよね。

でも毎年、ちょっとだけやりたくなる

いやでやめた、というよりも、できない自分にストレスが起きるせいでやめた私は毎年ちょっとだけやりたくなります。あの白い小さなスペースに干支のイラストを描いてみたりして短いながらもみんなにお手紙の様なものを書くのも良いななんて思ったりするのです。まぁ結局やらないんですけどね。

年賀状というシステム自体は私は否定的ではありません。なんでも便利な時代ですが手紙や年賀状の類はなくなればいいと思うことはないかなと思います。でも利用する人が減ればどんなものも廃れていきます。なくなって欲しくはないよなと思いながらも利用しない勝手な奴です。

年賀状を書くことをやめてから、楽になることがあるのは確かです。やらなきゃいけないと思えば思うほどバタバタしますし、出したかった日までに出せないのもストレスだし、印刷する画像なんかを選んだり、業者に頼んだり、書くための時間を確保するのも日常の中でするのは案外大変です。みんなどんな短い一言だけの年賀状だったとしても少しずつ時間と手間をかけてくれているのです。だからやっぱり年賀状が届くと嬉しいなと思ってしまうのです。(出さないくせに)

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